愛知県の緩和ケアとその施設について

緩和ケア

今では、日本人の2人に1人はがんにかかると言われ、いつ自分がそう診断されてもおかしくない時代になってしまいました。昔に比べてがん治療は進歩し、生存率も改善されてはいるものの、やはり『がん』と診断されれば、患者さん本人も家族もショックを受けない人はいないのではないでしょうか。


がんの発症は、正常な細胞が突然変異でがん化したことから始まり、周囲の正常な組織を侵食してどんどん増殖を続け、正常な細胞に必要な栄養素まで奪ってしまうので、がんの進行とともに身体が衰弱してしまいます。がんの種類によっては、血液やリンパ液の流れにのって全身に転移してしまいます。

現在のがんの治療は、手術療法、放射線療法、化学療法などを、がんの特性や個々の病状に合わせて組み合わせる集学的治療が主流になっているので、より治療効果が高くなっていますが、がんとの闘いは長く辛いものです。

がん患者さんは、がん自体の症状の他に、治療による痛み、倦怠感などの身体的症状や、がん関連疲労、深い悲しみなどの精神的な苦痛に耐えなければなりません。

そんな患者さんの症状や身体的・精神的苦痛を和らげ、がんと闘うための体力と精神力を養うるためのケアが『緩和ケア』です。これまでの緩和ケアは、治療を望むことができないがん患者さんのためのものでしたが、現在は進行の早い段階から適応されて、治療と並行して行われています。

自分の病気を知り、治療法を選択するサポート、痛みなどの苦痛な症状を取り除くケア、食事・排泄・睡眠などの日常生活を取り戻すケア、心のケア、家族へのケアなど、医師をはじめとする看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師、栄養士、理学療法士、心理カウンセラーなどがチームとなって緩和ケアに当たっています。

愛知県でも県民のがん死亡率減少を目標としたがん対策が取り組まれており、この緩和ケアについても、一層の推進を図られています。また、がんの治療が困難であったり、治療を望まない人を対象とした緩和ケア病棟がありますが、現在のところ、愛知県がんセンター愛知病院、名古屋第一赤十病院、藤田保健衛生大学病院、愛知国際病院ホスピス、豊橋医療センターなど、県下合わせて283床しかないため、入棟の順番待ちになっています。

しかし、入院中と同じ様に自宅でも緩和ケアを受けることもできるので、現在治療中の病院での支援センターに相談してみるといいと思います。

 

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